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首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス (TX) 首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス (TX)
首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス (TX)の走行音録音です。

つくばエクスプレス TX-1000系
つくばエクスプレスは完全立体交差と高規格な線路により,高速度運転を実現.
現在の営業最高速度は130km/hであるが,線路設備は最高160km/hで設計している.

撮影:TH 2005年6月19日
南流山-流山セントラルパーク間
(画像調整済)


TX-2000系 みらい平付近
みらい平駅付近を走るTX-2000系.

撮影:TH 2006年8月23日
(画像調整済)


つくばエクスプレス マスコットキャラクター「スピーフィー」
つくばエクスプレスのマスコットキャラクター「スピーフィー」(の着ぐるみ).
暑い中,ご苦労さまでした.

撮影:TH 2005年7月31日
三郷中央駅見学会時に撮影
(画像調整修正済)
私鉄一般車最速、秋葉原-つくば 45分

 1970年代に本格的な開発が始まった筑波研究学園都市は、旧筑波鉄道や常磐線からも離れた場所にあり、まさに「陸の孤島」というものでした。
 研究学園都市に行くには、常磐線土浦駅や荒川沖駅からのバスに頼らざるを得ず、当地で1985年に開催された「国際科学技術博覧会(つくば万博)」時には、だいぶ離れた常磐線臨時駅からバスでのピストン輸送となり、その後も東京への足は長らく高速路線バスが主となり、一時は日本の高速路線バスで最大級の運行本数を誇ったこともあるくらいです。

 一方、常磐線は1970年代から90年代前半にかけては最悪とも言われた超混雑路線であり、1985年には中距離電車の15両編成運転を、 JR化後の1987年には全国唯一の103系電車15両編成運転など首都圏屈指の重通勤路線であり、混雑緩和は一鉄道事業者で済む問題ではありませんでした。

 以上の諸問題を解決すべく、東京と筑波研究学園都市を結ぶ鉄道計画が持ち上がったのが、万博を開催した1985年。「常磐新線」と呼ばれたこの計画と新路線はやがて現実化し、1991年沿線自治体により事業主体となる第3セクターとなる新会社を設立。
 当初は建設のみを担当し、鉄道運営をJR東日本が受け持つ計画のところ参加が見送られた為、新会社自ら鉄道運営を行なうこととなり、1994年に着工を開始します。

 2000年を目標としていた開業時期は2005年に延期されるものの、2001年には路線名称を「つくばエクスプレス」とすることが決定し、車両の搬入も2003年より始まり、2005年10月の開業に向けて試運転を開始します。

 計画全体の遅れはあったものの、土木工事開始からの工事・計画は順調に進み、試運転も長期間行なわれたこと、さらに沿線自治体からの要望もあり、2学期開始直前の2005年8月24日に繰り上げて、秋葉原-つくば間が開業しました。
 この繰り上げ開業で、結果的に10月までの完成・開店を見込んでいた駅周辺の開発やショッピング施設の開業等が間に合わなくなったり(秋葉原の某カメラ量販店等)、駅への取り付け道路がTX開業前日になって開通する(八潮駅北口)等という事態もありました。

 路線は東京の電気街・秋葉原から、浅草,北千住,南流山,守谷を経て、国内最先端の研究施設が集う、つくば市の研究学園都市中心部に位置する「つくばセンター」直下の「つくば駅」までの全長58.2km。
 全線が完全立体交差されており、石岡市柿岡にある気象庁地磁気観測所への影響を避けるため、守谷-つくば間を交流電化。JR以外で直流・交流双方を区間に持つ唯一の鉄道事業者でもあります。

 車両や設備は1990年代以降確立された技術をふんだんに採り入れ、線路は全区間ロングレールに弾性枕木直結軌道やフローティング軌道を、駅は可動式ホーム柵を備え、車両は日立製作所の「A-Train」を基にしたデジタルATC・ATOワンマン運転・130km/h運転対応、全線直通車両(TX-2000系)は交流・直流両電源にも対応し客室内無線LAN接続にも対応する等、国内屈指のハイテク路線ともなっています。
 また、防音壁やロングレール等の採用により、従来の鉄道路線に比して騒音が低減されています。

 開通後、沿線や、特につくば研究学園都市と東京へのアクセスは劇的に改善。初年度乗客数は予想を大幅に上回る約24万人/日に達し、早くも混雑対策のため改札機増設やダイヤ改正による増発、それに伴う車両増備にも着手。
 そして、編成両数をも増やすことになり、現在駅施設等の8両編成化工事が行なわれています。

 秋の観光シーズンには筑波山方面へと向かうルートともなり、普段と異る賑わいも見せるのも特色です。

 なお、2011年3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、施設の全半壊や車両の脱線は無かったものの、柏たなか-守谷間の高架橋が編移し軌道を損傷。暫定復旧しつつ工事を行ない6月に完全復旧。また計画停電や節電により運休区間の発生や運転本数の削減が行なわれていましたが、9月に通常ダイヤに復しています。

※日本の私鉄で全車両特別料金等非徴収列車としては最速の130km/h。また快速列車の全区間および停車駅間(守谷-つくば)の表定速度も全車両特別料金等非徴収列車としては日本の私鉄トップである。

[参考]2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
沿線市町の震度(本震)

東京千代田区:5強 東京台東区:5弱 東京荒川区:5弱
東京足立区:5強 八潮市:5弱 三郷市:5強
流山市:5弱 柏市:5強 守谷市:5強 つくばみらい市:6弱
つくば市:6弱



つくばエクスプレス TX-1000系
つくばエクスプレス TX-1000系.
直流専用車で,運用区間は秋葉原-守谷間限定.

撮影:TH 2005年8月29日 北千住駅
(画像調整済)

TX-1000系 車内
TX-1000系車内.
全車両ロングシートである.

撮影:TH 2005年8月29日
(画像修正・調整済)

つくばエクスプレス TX-1000系 TX-1502
普通5601列車 八潮-守谷  2005年8月29日録音 約21分

録音・編集・プロデュース/TH 2005年編集作品
©TH


 直流専用車TX-1000系の録音です。
 守谷以南の運用に限定され、主に各駅停車に用いられることから、車内は全てロングシート仕様になっています。

 録音は八潮始発の初電のもので、早朝で未だ涼しかったため冷房・送風共に入っておらずクリアに録音できています.
 各駅停車でも120km/h超まで加速し、ATOの定速度運転も駆使し遠慮無く飛ばしており、京急も真っ青の高速度運転でした。



つくばエクスプレス TX-2000系
つくばエクスプレス TX-2000系.

ヘッドマーク取付座が設けられている編成があり,このようにヘッドマークを付けている.

開業以来の車両増備は,全線走行可能なTX-2000系のみとなっている.

撮影:TH 2005年11月5日
茨城県守谷市 つくばエクスプレス総合基地
(公開時撮影・画像調整済)


TX-2000系 セミクロスシート車 車内
TX-2000系車内.

6両編成中2両がセミクロスシート車となっている.

撮影:TH 2005年11月5日
(公開時撮影・画像調整修正済)


TX-2000系 クロスシート
TX-2000系のクロスシート.

通路側肘掛に収納式テーブルを備えており,ノートパソコン等を置けるようにしているが,これを利用してペットボトル等を置く乗客もあり,テーブルにはボトル用の窪みもある.

クロスシート車の多い関西の地方私鉄で折畳式あるいは収納式テーブルをも備えた一般車両は無く,公衆無線LANサービスと合わせて一般車としては全国的にも高グレードの座席となっている.

なお,製造初期の車両はテーブルの無いクロスシートもあったが,後に交換している.

撮影:TH 2005年11月5日
(公開時撮影・画像調整済)

つくばエクスプレス TX-2000系 TX-2565
普通5703列車 守谷-つくば  2005年8月29日録音 約21分

録音・編集・プロデュース/TH 2005年編集作品
©TH


 前述のTX-1000系5601列車に接続する、守谷始発TX-2000系各駅停車の録音です。
 この時間くらいから気温が上がり始めたようで、送風が所々で入るようになっていました。

 録音当時、つまり開業当初の八潮始発つくば方面列車は、このように守谷駅で連絡の形でしたが、その後のダイヤ改正でTX-2000系による直通列車となっています。



つくばエクスプレス TX-2000系 TX-2264
快速3007列車 秋葉原-つくば  2005年8月29日録音 約45分

録音・編集・プロデュース/TH 2005年編集作品
©TH


 TX-2000系による快速列車の録音です。
 秋葉原8時01分発ということもあり乗客もまばらでしたが、この時間になると気温も高くなり送風が入りっぱなしで録音には耳障りですが、「秋葉原-つくば 最速45分」を楽しんで頂ければと思います。

 TX-1000系,TX-2000系共、最高速度は130km/hとなっており、その動力性能は大手私鉄の通勤車を凌駕。高規格軌道により秋葉原-つくば間を最速45分、北千住以北は常にフルスピードぶっちぎりのハイな走りで、地下の通過駅をもフルスピードで通過していきます。


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制作・著作 Copyright © 1995 Toru Hirose (Stream Express)
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