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名古屋鉄道 Part4

次の走行音をこのページでお聞きいただけます。その他の名鉄の走行音(鉄道サウンド)はPart1ページから選択してください。

広見線・小牧線3400系電車

名鉄モ3400形
新可児駅停車中の3400系電車

撮影:TH 2001年9月17日
犬山駅の3400系
犬山駅停車中のモ3400系(手前)。
犬山駅は名鉄の駅で最もカラフルだ。奥から名古屋市営地下鉄車、名鉄6500系,名鉄3400系。

撮影:Lu 2000年1月17日
古き良き流線型時代の生き証人「いもむし」

 1937年、当時の東部線(現在の名鉄本線の東側)用として登場したのが3400系電車です。当初は2両編成でしたが後に中間車を増備のうえ4両編成となり、最高時速100キロの俊足を生かして、1980年代末期まで本線の優等列車でも活躍していました。

 さて、この電車の愛称は「いもむし」。登場当時流行していた流線型を取り入れた結果、前面形態と裾に設けられたスカートによるその形から、そう呼ばれるようになってきたようです。
 登場以来、何度か塗装の変更もあり、また戦後の更新工事によって現在の形態でもある正面3枚連続窓というスタイルになっていきます。

 残念ながら、旧型車淘汰の時代になってそのほとんどは廃車となりましたが、戦前からの名車ということもあり動態保存的に先頭車2両が残り、1993年に塗装を登場当時のものに復元、さらに1994年には外観を崩さないよう室外機が床下、室内機を室内に設置するという方法で冷房化。
 1995年には台車交換がされましたが(D18→FS-36)、形状の違いから台車部分のスカートをすべて切り取ってしまい、往年のスマートさが若干失われたものの、小牧線や広見線で定期運用による運転がされてきました。

 しかし経年には勝てず、残念ながら2001年10月に定期運用が無くなり、2002年8月をもって引退しました。

モ3401
モ3400形の運転台背後にある車両番号表示と御守り。
名鉄の電車には,犬山成田山の御守りが"標準装備"になっている。
(一部消去を伴う画像修正済)

名鉄3400形
新可児駅停車中の3400系

撮影:TH 2001年9月17日

名古屋鉄道 3400系 モ3401(二代目)
広見線 犬山-御嵩 2000年1月17日録音 (約35分)

録音・編集・プロデュース/TH 2000年編集作品
(C)TH


 広見線での定期運用があった、2000年1月の録音です。
 運転時間帯が朝夕の通勤通学時間帯に限られるため、収録は朝ラッシュ時に設定。こまめにお客さんの乗り降りがあったんですが、録音に支障のあるほどのものではありませんでした。

 広見線はロングレール化がされていないので、ジョイント音もテンポよく録音できており、新可児から御嵩の区間ではレールも短いものが多く、さらに賑やかなジョイント音が聞けます。

御嵩駅停車中の3400系
御嵩駅停車中の3400系

撮影:TH 2001年9月17日
ク2400形車内
ク2400形車内.転換クロスシートが並ぶ.
天井の箱は冷房の室内機

撮影:TH 2001年9月17日

モ3400形運転台付近
モ3400形運転台付近
パイプと仕切りだけのシンプルなもので,前面展望は抜群である.

撮影:TH 2001年9月17日
モ3400形運転台
モ3400形運転台

撮影:TH 2001年9月17日

旧上飯田駅に停車中の3400系
旧上飯田駅に停車中の3400系

撮影:Lu 1999年3月20日

名古屋鉄道 3400系 モ3401(二代目)
小牧線 犬山-上飯田 1999年3月20日録音 (約33分)

録音・編集・プロデュース/TH 収録協力/Lu 1999年編集作品
(C)TH


 小牧線で定期運用があった頃の録音です。
 実はこの録音は筆者最初の名鉄収録音源です。まだ収録に慣れていない頃のもので、マイクのタッチノイズや乗客の声も多い滅茶苦茶な録音ですが、3400系自体既に無く、さらに地下鉄直通で当時とは大きく様変りした小牧線のということで公開しています。

 以前は犬山-小牧原,小牧-上飯田それぞれ別々に公開していましたが(録音列車も異っていた為)、後に小牧原の手前付近から小牧間を同じ日の別録音から利用し、一本化しています。
 1999年当時利用していた編集ソフトでは繋ぎ合わせが不便でしたが、今はマルチトラック編集ですので、このような作業も楽になりました。

 犬山から小牧原までの録音は丁度新人運転士氏の見習期間中のもので、指導運転士氏とともに乗務,指差換呼をしながらの模様が収録されています。
 出発直後から「カチ、カチ」とメトロノームのような音がしてきますが、これはワイパーの動作音のようです。この規則正しい音のおかげで雑音除去等の作業が非常にやりにくく、当時の編集ソフトでは対応し切れず、咳や一部の会話は残念ながらそのままにせざるを得ませんでした。いずれ処理したいところですが、今回は全区間繋ぎ合わせの作業だけに留めました。

築港線モ3300系電車(二代)

東名古屋港駅に停車中の3300系電車
東名古屋港駅に停車中の3300系電車.
右側はHSST実験線の高架,現在は撤去されている.

撮影:Lu 1999年10月24日
名鉄築港線と名古屋臨海鉄道の平面交差
名鉄築港線と名古屋臨海鉄道の平面交差部分

撮影:Lu 1999年10月24日
モ3300形車内
モ3300形車内

撮影:TH 1999年10月24日
(フィルム撮影)

平面交差のトワイライト・ゾーンを走る朝夕だけの電車

 2003年3月に引退した名鉄の釣掛更新電車3300系ですが、築港線は引退するまで3300系が事実上の専用車両として運用されていました。

 築港線は名古屋の港湾地区にある東名古屋港駅と常滑線大江駅を結ぶ僅か1駅間の路線で、港湾地区への通勤輸送のため朝夕のみの運転しかなく閑散とした路線で、時折新車搬入や廃車のための回送列車がある程度です。

 この路線はその途中、名古屋臨海鉄道と交差する地点があるのですが、立体交差ではなく線路が平面で直角交差しています。旅客営業をしている路線での平面直角交差は日本では数ヶ所あるのみで、中部地区ではここだけのもの。線路が交差していることもあって、その地点の音には独特のものがあります。

 さて、3300系電車は1987年、元特急車でもある旧3900系電車の機器と台車を流用し6000系5次車に酷似した車体と組み合わせて登場した車両で、名鉄では珍しい3両固定の編成です。
 1980年代も後半に入ってからの釣掛電車の更新ということもあり、当初より冷房付きで車内インテリアも現在のVVVF通勤車に続くデザインとなっています。

 電動車2両,付随車1両(2M1T)のため加速性能は悪くはありませんでしたが、本線や犬山線といった幹線系路線での営業運用はなく、専ら小牧線,広見線,各務原線,築港線の各線で運用されていました。

 釣掛駆動の更新車ということもあり、登場後16年経った2003年3月に全車引退しています。

3300系(二代)諸元
3900系からの更新年/1987年
全長/先頭車18.9m 中間車18.8m 全幅/2.73m
制御方式/抵抗制御 駆動方式/釣掛駆動(歯車比3.21)
主制御機形式/
主電動機形式/東洋電機 TDK528(112.5kw)
台車形式/電動車 FS107 付随車FS13
ブレーキ方式/自動空気ブレーキ(AMA及びACM)


東名古屋港駅に停車中の3300系電車
東名古屋港駅に停車中の3300系電車.
方向幕に「大江-東名古屋港」は無く方向板を使用.
この形態は現在も行なわれているが,車両によっては運転室側に掲示する場合もある.

撮影:TH 1999年10月24日
(フィルム撮影)

名古屋鉄道 3300系 モ3303・モ3353
築港線 大江-東名古屋港(2往復) 1999年10月24日録音 (約14分)

録音・編集・プロデュース/TH 収録協力/Lu 1999年編集作品 2017年簡易調整版
(C)TH


 往復で約7分と短いため、モ3303とモ3353の録音を続けてお送りします。

 収録当日に夜行列車で早朝到着の後、平日も休日も朝夕のみの運転となっていた築港線から、この日の録音を開始。
 普段は工場等へ出勤する人々が大勢乗り込みますが、この日は休日でしたので数名程度の乗車で、収録には最適な環境でもありました。

FS13台車
ペデスダル式台車であるFS13台車。枕バネにコイルバネとオイルダンパが用いられており、形態的は東武7800系で採用されたFS10(枕バネが板バネ)の発展型とも言える。

撮影:TH 2002年8月25日
FS107台車
3300形電動車のFS107台車。現在同形台車はえちぜん鉄道で再利用中。
ゲルリッツ台車は軸受のバネ部分にコイルバネと板バネを併用するタイプで、オイルダンパが普及する以前に板バネの摩擦を利用した減衰効果を得るために考案された方式である。

撮影:TH 2002年8月25日

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制作・著作 Copyright © 1995 Toru Hirose (Stream Express)
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