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豊橋鉄道
豊橋鉄道の走行音録音です。
東田本線(市内線)

豊橋鉄道東田本線のある「豊橋市」は愛知県の東に位置し、JR東海道線・飯田線と名鉄本線が乗り入れる、人口約38万人を擁する東三河地方の中心都市です。 軌道線の東田本線(あずまたほんせん/豊橋駅前-赤岩口・運動公園前/通称「市内線」)は、1925年7月14日に前身の「豊橋電気軌道」により豊橋駅前-大手通り札木十字路、及び明神-柳生橋間が開通したのが始まりで、以後紆余曲折を経て1925年12月25日の東八丁赤門前 (現在の東八丁)-東田間(現在の東田電停とは別の場所)の開通をもって当初の予定線が全通します。 第二次世界大戦後、豊橋の都市復興計画で路線変更が計画され線路移設と複線化・延長工事が行われ、現在の路線の基本形が完成しています。 この間、1952年10月5日に豊橋駅前から市民病院前間が開業、1954年7月に現在の社名に変更、同年10月に名鉄から鉄道線の渥美線(旧渥美電鉄)を譲受、1956年には田口鉄道の吸収合併(後1968年9月廃止)を行っています。 その後、1960年6月に競輪場前-赤岩口間が開通。車庫も東田から赤岩口へ移転し東田本線の現在の形態がほぼ完成していきますが、1969年に豊橋駅前-市民病院前が国鉄豊橋駅改築と駅前地下道新設のため休止(後1973年3月付で廃止)。柳生支線も距離が短いうえい利用客低迷で1976年3月に廃止され、その後路線は一系統のみの単純な運行形態になっていきます。 1982年7月31日の井原-運動公園間(0.6km)の分岐線開通。当時国内では14年ぶりとなる路面電車新線となり注目されました。 車両冷房化も1990年から始まり、動態保存車や予備車を除き完了。景観整備によるセンターポール化も1990年に豊橋駅前-東八丁間で実施されて以降、1995年に国道1号線区間、1996年には国道259号線区間にも実施されています。 そして1998年2月19日、新装となったJR豊橋駅のペデストリアンデッキ下まで150mと僅かな距離ではあるものの延長し乗り入れ、豊橋駅・新豊橋駅からの乗り換えが大きく改善。この事業は当時の建設省による「路面電車走行空間改築事業」の適用第1号でもあります。 さらに2005年3月には駅前-新川間に新電停「駅前大通」の新設や名鉄からの車両譲受、新型低床車両の導入など、ここ最近は意欲的な改善が行われています。 現在の路線は豊橋駅前-赤岩口4.8kmと分岐線となる井原-運動公園前0.6kmから成る計5.4kmの路線で、豊橋駅前-競輪場前が複線で残りは単線。全線併用軌道で軌間1067mm、架線電圧は600V。運動公園への分岐点となる井原の曲線は半径11mと日本の鉄道では最も急なカーブで、800形部分低床車やT1000形低床車は、その構造故に入線不可能となっています。 運転形態は、1982年の運動公園への分岐線開通後は駅前-赤岩口と駅前-運動公園前の交互運行が基本で、朝夕ラッシュ時に駅前-競輪場前の区間運転があります。 長らく日中7分30秒間隔(駅前-井原間)で運用も赤岩口系統・運動公園前系統を交互にこなす計7運用でありましたが、2005年7月の800形導入に伴うダイヤ改正で800形の運用制約から赤岩口系統と運動公園前系統の運用を分離し各4運用づつの計8運用とし、日中の運転間隔を7分間隔としています。 日中の運転間隔が比較的短く、運賃も安価で夜遅くまで運転していることもあるためか便利に利用でき、日中・休日も乗客が多いのも特色です。市内のバス路線も豊橋鉄道の運営であるため、東田本線に並行して走るバス路線が無いことも、好況の要因のようです。 |
![]() モ780形に掲出されている市内電車(東田本線)路線案内図. 名鉄時代の整理券運賃表のを流用.運賃表の上にシールで案内図を貼ったもの. 撮影:Lu 2005年8月7日 市内電車撮影会(赤岩口車庫)にて |
![]() 夜の豊橋駅前. ペデストリアンデッキ下延長前は,横断歩道前の電車の位置する場所に駅前電停があった. 撮影:TH 2001年1月14日 (画像修正・色調整済) |
![]() 夜の豊橋駅前電停に停車中のモ3106号. 撮影:TH 2001年9月19日 (画像調整済) |
![]() 2005年8月撮影のモ3106号. 車体更新車ということもあり,窓サッシがアルミのものに変わっている. 撮影:Lu 2005年8月7日 市内電車撮影会(赤岩口車庫)にて (画像調整済) |
■豊橋鉄道 モ3100形 モ3106 東田本線 駅前-運動公園間(往復) 2001年1月14日録音(約33分) 録音・編集・プロデュース/TH 収録協力/Lu 2004年編集作品 ©TH |
録音は元名古屋市電1470号となる3106号のもので、訪れた際に運用に入っていた車両の中で最も駆動音の大きい車両でした。東田坂上までの緩い上り坂を「グゥォン、グゥォン」とうならせながら上っていく様子が録音できています。 往路と復路でうなり方が違いますが、これはそれぞれ異る台車上で録音したためです。 2001年の収録で「駅前大通」電停が無く、駅前を出ると次は新川でした。 |
![]() 豊橋鉄道モ3202 撮影:TH 2002年8月25日 (豊橋)駅前 (画像調整済) |
■豊橋鉄道 モ3200形 モ3202 駅前-赤岩口(往復) 2002年8月25日録音 録音・編集・プロデュース/TH 2017年編集作品 ©TH |
元名鉄モ580形の、豊鉄モ3200形の録音です。
名鉄モ570形とモ590形の録音は既に公開していますが、その間の形式となる元モ580形の豊橋鉄道モ3200形を録音していましたので、公開します。
名鉄モ580形はモ570形の寸法をほぼそのままに3扉化した形式で、主要機器もモ570形と同一で主電動機も神鋼電機MT60A(375V, 37.5kW)を使用しており、これは他の路面電車や豊橋鉄道東田本線においても標準的なスペックのものです。
豊橋鉄道には1976年と1980年の2度にわたり3両が譲渡され、その際ワンマン化改造等により後部ドアを閉鎖し2扉化し、1994年以降冷房化改造も行われています。
元名鉄モ780形等の導入後にモ3100形は引退しましたが、モ3200形は引続き使用されています。
録音は夏場でしたが、調整して聞き難くならないようにしています。
渥美線7300系電車

名鉄モ570形とモ590形の録音は既に公開していますが、その間の形式となる元モ580形の豊橋鉄道モ3200形を録音していましたので、公開します。
名鉄モ580形はモ570形の寸法をほぼそのままに3扉化した形式で、主要機器もモ570形と同一で主電動機も神鋼電機MT60A(375V, 37.5kW)を使用しており、これは他の路面電車や豊橋鉄道東田本線においても標準的なスペックのものです。
豊橋鉄道には1976年と1980年の2度にわたり3両が譲渡され、その際ワンマン化改造等により後部ドアを閉鎖し2扉化し、1994年以降冷房化改造も行われています。
元名鉄モ780形等の導入後にモ3100形は引退しましたが、モ3200形は引続き使用されています。
録音は夏場でしたが、調整して聞き難くならないようにしています。
渥美線7300系電車

![]() 三河田原駅停車中のモ7300系 撮影:Lu 1999年3月20日 |
7300系電車は旧型車の台車や機器に、あのパノラマカーなみの側面が連続窓な車体を組みあわせて製作された釣掛駆動電車です。 先頭部はさすがにパノラマカーなみの前面展望とはなりませんでしたが、そのほかは連続窓・転換クロスシートとパノラマカーなみの装備であり、名鉄時代は特急運用もありました。 豊橋鉄道には1997年の渥美線の架線電圧1500V化を機に名鉄より譲渡されたものです。塗装以外の変化はなく、ほぼ名鉄時代のまま使われていました。そのうちいくつかの編成は他とは異なる塗装となり、黄色塗装のものは「なのはな」,青色塗装は「あおぞら」と命名されていました。 1500V化と同車導入を期に豊鉄は渥美線の日中12分間隔運転を目論んでいましたが、2扉車で乗降に時間がかかることと、釣掛駆動方式且つ高速寄りの性能で加速性能が劣る7300系ではダイヤを維持できず日中15分間隔運転に戻り、2000年には元東急7200系電車(豊鉄では2代目1800系)ステンレスカーに全て置換えられました。 ただし、1800系になった現在でも日中15分間隔運転のままとなっており、設備上の都合が解消されていないようです。 ■豊橋鉄道 7300系 モ7307 渥美線 新豊橋-三河田原 1999年3月20日録音 (約32分) 録音・編集・プロデュース/TH 収録協力/Lu 1999年編集作品 ©TH 現在のような本格的なマスタリングや精密編集は施していませんので、荒削りな部分があります。ご了承ください。 収録当日、沿線にある学校の卒業式と重なり、羽織袴姿の女学生さんが多数乗り込んで、途中の7分程度まで賑やかでした。 ※以前公開していたモ7301号の録音は、公開を終了させていただきました。 |
![]() 7300系室内. 一部異る以外は,パノラマカーとほぼ同じ. 撮影:Lu 1999年3月20日 |
![]() 残念ながら座りながらの前面展望は難しいが.釣掛駆動の唸りは堪能できた. 撮影:Lu 1999年3月20日 |
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制作・著作 Copyright © 1995 Toru Hirose (Stream Express)
from TOKYO, JAPAN.
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